今後の展開

1.Javascriptフレームワークの検討

GeoManagerはサーバー、クライアントともフリーソフトで構成されています。以下はシステムを構成するコンポーネントとライセンスの一覧です。

名称 ライセンス 商用可否 条件
GeoServer GNU General Public License
ExtJS GPLv3 / 商用版 GPLv3版はソースコードの公開義務。また商用版は高価
OpenLayers BSD 2-clause license
PostgreSQL+PostGIS BSD

ExtJSは米国Sencha社によって開発されている製品で商用版とGPLv3版が存在します。GPLv3版の場合,ソースコードの公開義務が発生します。ExtJSは当初は革新的なフレームワークでしたがライセンスが複雑になった事や開発技術習得コストが高いなどの理由から今ではほとんど名前を聞くことが無くなりました。AngularJSなどの新しいJavascriptフレームワークが続々と開発されており、将来性を考慮するとExtJsから他のフレームワークに移行することを検討する必要があります。

2.背景地図更新の工数削減

国土地理院提供のベクトル背景地図はメッシュ単位にダウンロード購入する必要があり、更新は随時行われているため背景地図データを常に最新の状態にすることにかなりの工数がかかります。ダウンロードしたデータをDB化しキャッシュを生成するまでの工程を自動化することが必要になります。

3.新技術VectorTilesの導入

地図データから生成されるキャッシュデータは静岡県をカバーするだけで70Gの容量が必要になります。またデータが更新された場合はその都度キャッシュデータを再作成する必要があるのでメンテナンス時間が非常にかかります。この問題を解決してくれそうなのが「Vector Tiles」です。「Vector Tiles」はもともと米国MapBox社によって開発された技術でベクトルデータのままクライアントに配信してクライアント側で色や形を表現します。クライアント側で動的に地図の表現を変更することができるのが大きなメリットです。またキャッシュ画像を作成する必要が無いためサーバーのディスクスペースを大幅に削減できます。GeoServerとOpenlayersが「Vector Tiles」のサポートを行ったので、この機能を実装できる状況になってきました。